VGアルカディア

ヴァンガードにおけるメメント・モリ「いつかダブクリを捲られることを忘れるな」

新規制が発表になりました。

 こんばんは、バスターです。

毎週生放送の記事を書いておりますが、今回は内容を絞って書かせていただきます。本文は続きから。

 

 

 ファイターズルールの新規の規制カードが発表されました。良くも悪くも皆さん注目されていたことでしょう。発表直後ですので詳しい内容は省略いたしますが、1枚ずつ見ていきましょう。

 

・《時空竜 ヘテロラウンド・ドラゴン》→1枚制限

 アニメではデミウルゴスが創った「完全なる未来」を打ち破るというカッコいい演出で登場したカードですが、実際にはリアガードに依存するデッキの殆どを無力化してきたカードです。このカードの強力なところは対象の指定が無い点で、アタックしているユニット、もしくはブーストしているユニット以外のカードも対象に取ることができ、またアタック終了時に誘発する効果を発動させることも許しませんでした。また、《邯鄲の夢のギアキャット》と組み合わせることで簡単にヴァンガードのパンプを行う事が可能であり、ギアキャット自身も採用率の高い《スチームメイデン・メラム》によって自然にコールするこのが可能であった点も追い風になっていました。

 Gゾーンのカードの規制デッキですのでメインデッキの規制ほど大きな影響を与えるとは考えにくいですが、使用者側からすると今まで以上に使用するタイミングがシビアになったと言えるでしょう。詰めの大一番まで残しておかなければいけませんし、かといって中盤の大事なシーンで使用を躊躇い大やけどをするわけにもいきません。ギアクロニクルにとっては防御力がやや下がったと言ってよいのではないでしょうか。

 

・《お化けのみっく一家》→1枚制限

 強力なパンプ能力で、グランブルーの打点を底上げしてきた1枚です。ナイトローゼは勿論のこと、七海でもフィニッシャーとしてデッキを支えてきました。

 ナイトローゼデッキにおいてはグルナッシュや砲撃手なども候補に挙がっていましたが、個人的にはネグロレイジーに次いで大きな痛手です。まずみっくのテキストで最も目を引くのはパワー+10000ですが、実際にはそれ以上の意味を持ったカードです。

 まず、亡霊能力を持っていますのでドラクートの蘇生対象の有力候補でした。後列用の亡霊ユニットは意外と少なく、パンプも相まって私は積極的にコールしていました。

 そして山札のケアが出来る点です。グランブルーは特性上山札の消費が他のクランよりも早く、適切に管理していないとLOで負ける可能性が高くなってしまいます。みっくは自身が山札に戻ることによって山札の枚数を増やす方向で管理することができ、また特性を逆手に取ることによって山札を極限まで削ったのちにみっくを山札に返すことによってドライブチェックで確定で引き当てるといった行動も可能でした。

 ユニットのパンプや山札の管理など、他のカードでは1枚で決して行えないような仕事を行っていたのがこのカードです。プレイングそのものが大きく変わる可能性がありますので、今後はより考える必要が出てきそうです。

 

・《七海操舵手 ナイトクロウ》→1枚制限

 七海の速効戦術を大きく支えてきた1枚です。ナイトスピネルとこちらのどちらかに規制がかかると思っていましたが、ナイトクロウにかかりました。

 名称指定のみでノーコストで蘇生が可能と言う破格の効率を誇っていたカードです。ナイトランナーを絡めてコールすることで盤面を単純に増やすことができ、またその蘇生の簡易さからナイトスピネルのパワーを上げる大きな要因となっていました。終盤では前述のみっくをノーコストで踏みつけることが出来たのでデッキ内のトリガー割合の上昇に貢献するなど、色々と悪さをしてきたカードでした。

 規制によりレスト状態のナイトランナーの処理やナイトスピネルのパンプが難しくなりました。しかしそれ以上にG1帯の七海名称持ちが減ったことが大きいと思います。流行のG1速攻では七海名称のG1を要求していましたので、安定感が落ちることが予想されます。他の主要パーツが規制されてない以上簡単に姿を消すことは無いかも知れませんが、七海にとっては大きな痛手ではないでしょうか。

 

~最後に~

 現状の上位クランに大きく規制がかかりました。ギアクロニクルはこれで3回連続です。相手ターン中に行動できるカードが規制されましたので、今後はリアガードを主体としたデッキが活躍できる可能性が高まりそうです。

 しかし実際のところ、今回規制がかかったデッキは地力が極めて高く、今後も環境に残る可能性は比較的高いと思っています。現にギアクロニクルや七海は度重なる規制を受けてなお形を変え生き延びています。現状を大きく変える内容であることは間違いありませんので、今後の動向に注目しましょう。