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ヴァンガードにおけるメメント・モリ「いつかダブクリを捲られることを忘れるな」

2017年前半のおさらい

 こんばんは、バスターです。

 今回は雑記になります。お暇なときにどうぞ。本文は続きから。

 

 

 早いもので、2017年も半分が過ぎようとしています。ファイターズルールの更新が2度行われ、ファイターズロードの地区予選が各地で行われています。また、新しいキーワード能力<支配>が誕生し、さらにファイトが複雑になった印象を受けています。あっという間に過ぎたようで、実はいろいろな事が起こっています。

 そんな中で活躍した、若しくは活躍に期待するクランについて、個人的な感想をつらつらと述べていこうと思います。

 

・《ギアクロニクル》

 ウルワタルとヘテロラウンドの規制も何のその、高い地力と度重なる強化によって環境上位の地位を不動のものにしています。あらゆるスペックが他のデッキと一線を画しており、使用者の多さも相まって大会入賞数も多いデッキです。次回のBTで新しいクロノドラゴンが収録されるようですので楽しみです。

 しかし合計3種類の規制と他のデッキの台頭によって、以前ほど圧倒的な力は見せていないように思います。十分に厄介なのですけどね。チーム戦の場合はまずギアクロ、という立場は今後も変わらないでしょうが、色々な意味で注目しているクランです。

 

・《グランブルー》

 ドラクートとイモータル・ガレオンという強力なGユニットを得たものの、《七海》を中心に3種類の規制をかけられ、G1速攻デッキの殆どは姿を見せなくなり、ナイトローゼも道中の要求値の低下及びデッキアウトのリスク増加によって使用者が減った印象を受けます。ドロップ利用というTCGにおいて極めて強力な特性を持っていますので強さは未だ健在、今まで以上に使用者の腕が問われるデッキになったのかな、という印象です。

 今のところ強化の予定はアナウンスされていませんが、元々高いパワーを持っていますので、今後も強力なデッキとして環境の指標になるでしょう。

 

・《シャドウパラディン

 べリアルオウルの登場でルアードの完成度が急激に高まり、攻防共に隙の無いデッキとなりました。欠点はアドバンテージ獲得に特化した時の要求値がやや低い、相手ターン中に相手に干渉する手段がないくらいでしょうか。回収できる完全ガードや潤沢な手札も相まって最強クラスの防御力を誇ります。超越後にルアードの手札を削り切るのは至難の業でしょう。次回にはルアードの更なる姿が公開されています。効果がどのようなものであれ、さらに強力になることでしょう。

 しかし、逆に攻防のバランスをとるのが難しいデッキだったりもしますので、適切なプレイングが求められます。また、あくまでパワーが高い「普通のデッキ」だったりします。意外と他に左右されやすい部分があると感じていますので、周りの強化にも注目する必要がありそうです。

 

・《ロイヤルパラディン

 4月以降ブラスターが大きく強化され、一気に環境上位に上がってきました。相対的にかつて猛威を奮っていたサンクチュアリが減ったように感じます。

 リューなどを絡めた序盤の攻撃力はそのままに、ガンスロッドやリアンの登場で一気に手札が厚くなり、ロングゲームにも対応できるようになったのは利点でしょう。直線的な強さはそのままですので相手の呪縛や退却にやや脆さを見せる点はありますが、チーム戦内の枠を確保するだけの力は十分にあると感じています。

 ただ、意外とリアンが手札で腐るシーンを多く目撃してきました。ソウルの無駄撃ちは決して行わないようにしましょう。本来であればリューを一度使用し、うぃんがる・ぶれいぶをヒットさせれば4枚は確保できます。ゲーム内の指標にしたいところです。

 

・《ジェネシス

 以前からターロとワイズマンを使用したループデッキは知られていましたが、ヘテロラウンドの規制やリンクジョーカーの分母が減ったことから最近大型大会でも結果を残すようになりました。やはり止められないデッキは止められませんので脅威です。

 正直なところ、リズベットには結果を出す前に規制をかけたのに、ターロには結果を出したのに規制をかけないことには納得していない部分があります。アマルーダなど他のデッキにも影響を及ぼすなどの理由はあるのかもしれませんが、ファイト時間が長くなるなどの弊害がありますので公式としてもあまり望んでいない結果ではないでしょうか。もしかしたらファイターズロード後に何らかの規制がかかるかもしれません。今後の結果を含め注目しています。

 

・《ダークイレギュラーズ》

 高い防御能力をもつブレイドウイングが最近活躍しています。ひたすらに相手の攻撃を高いガード値で耐え、強力なアタックでフィニッシュまでもっていくデッキです。

 耐久も出来高い要求値も取れると様々な勝ち筋を描けるデッキですが、グレード配分にやや難があるため安定感にやや欠けるのが残念なところです。新弾の強化には優秀なものが揃っていますので、今後デッキ構築やプレイングが習熟していけばさらに結果を出す可能性があります。Gゾーンのカードの種類が多彩なので相手に合わせて戦い方を変えられるのも強みですね。

 

・《かげろう》

 今回の強化で一気に使用者を増やしました。やはりズィーゲンブルクのVスタンドが強力であり、コストを極限まで削った上でのVスタンドは非常に強力です。紅焔の回収能力やムブディの自動効果で手札が増やせるようになったので、現実的に相手の攻撃を捌けるようになったのも大きいでしょう。リアガードに依存するデッキには脅威です。初回超越の動きが他のデッキにやや見劣りすることが欠点でしょうか。ムスタファ―やデザイアは十分強力なのですが。

 当たり前のことですが、手札が整っていない段階で攻め込まれた時にやや脆弱性を見せています。全体的に動きがやや遅いので、如何にそこに付け込むかが攻略のカギになるのではないでしょうか。

 

・《リンクジョーカー》 

 GB8のオルトワイルダー、Gガーディアンのラクスカリーナなど強力なカードを得て一気に台頭するかと思いましたが、今のところ思っていたほど使用者は増えていないように感じます。ヴァンガードだけで色々なことが出来るデッキが増えたからでしょうか。全体的に攻撃力が増してきていますので厳しい状態が続いているのかもしれません。

 さらに残念なことに今後の強化がアナウンスされておりません。<呪縛>はとても強力な効果ですので強化に慎重になっているのでしょうか。また、バミューダ△が疑似的な<解呪>を行えるようになりましたので、今後他のクランでも同様のことが出来るようになるのかもしれません。周りに左右されがちな部分はありますが、良くも悪くも環境の指針でもあるので巻き返しに期待したいです。

 

・《なるかみ》

 強力なGガーディアンを貰い、相手ターン中の動きがより多彩なものになりました。スイープコマンドを用いてスペリオルライドやLBも使用するデッキが流行っていますね。GB8まで持っていけたらとても強力であり、次回の弾でも強化されるので期待が膨らみます。

 しかし最近の上位進出デッキの中で最もコンボ色が強いデッキです。安定感としてはいまいちなのが少々残念なところです。新弾でブレードマスターの様に強化されるのか注目です。チャトゥラのように強いカードは多いので、今後の可能性は十分にあると思います。

 

・《ぬばたま》

 新能力<支配>を得て多くの使用者を獲得。大会でも結果を出すようになりました。

 しかし、まだ一度しか強化されてないので痒い所に手が届かない部分もあり、相手の盤面に依存する部分も多いので、今後の追加カードに期待したいところです。

 ツクモラカンやフウキなど以前の強力なカードが採用出来るのも隠れたメリットだと感じます。カードプールを見直してみると隠れた発見があるかもしれません。実は最古参の1つであるぬばたまと、最も新しいクランであるギアクロニクルが激突しているのは中々に面白い環境だと思います。

 

~最後に~

 前回のWGPでは僅か数クランが使用者の大半を占めていたと考えると、現在は非常に面白いと言えるのではないでしょうか。自分のお気に入りのクランが勝てるようになると、俄然やる気が高まりますね。

 さぁ、今週末からはいよいよ7月です。バミューダ△が発売になり、ファイターズロードの決勝やメインキャラクターの使用クランの強化など見逃せないイベントが目白押しです。思いっきり楽しみましょう。