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ヴァンガードにおけるメメント・モリ「いつかダブクリを捲られることを忘れるな」

バニラ#2

 こんにちは、バスターです。春一番が吹いて暖かくなるかと思ったら、またしばらく寒い日が続くそうですね。花粉症も本格化する時期ですので、何かと大変です。

 今回は「バニラ」についてです。

 

 

 今更ですが、『剣牙激闘』収録の《べリアルオウル》によって《ルアード》が大幅に強化されました。《オーラガイザー》2種による高いアドバンテージ獲得力も相まって初回超越の安定感が非常に高まり、ゲームテンポを奪うことが容易になりました。また、超越の度に1枚のアドバンテージを獲得し、また守護者であるエスラスをドローしながら回収するという暴力的な力も脅威となっています。そのパワーは現在最上位クラスの《ギアクロニクル》や《グランブルー》さえ凌ぎ切る可能性さえ示しています。今後は本格的に対策をしなければならない最上位の一角と言っても差し支えないでしょう。現に直近の大会では多くの《ルアード》が結果を残しました。

 さて、そんな中上位レシピを見ていて気になることがありました。以前はファイナルターン用のホエル、優秀なアタッカーであるモルフェッサ、以下ダークサーガなどのレシピが多かったですが、最近はバニラを4枚~8枚ほど採用した《ルアード》が多く見受けられました。《ギアクロニクル》も以前に対しバニラを多めに採用しているように感じます。昨年末も同様の記事を執筆いたしましたが、改めて環境の変化を見ていこうと思います。

 

 まず、去年に比べ《七海ランナー》が規制によりほぼ姿を消しました。それにより《ギアクロニクル》、《グランブルー》が多く台頭するようになり、《サンクチュアリガード》、《ルアード》、《ブレイドウイング》などが以下を占めるようなイメージでしょうか。規制以降はまだ決定的な超越メタデッキは出てきていませんので超越以降が強力なデッキが上位にひしめいています。

 ここで注目したいポイントは《初回超越》です。上にあげたデッキはいずれも初回超越の動きが他のデッキに比べて極めて強く、先に超越できた方がそのゲームを大きく支配出来ると言えます。そのため、どちらが先に超越できるか、が今まで以上に大事になったと言えます。以前は「どちらが先にGB2を達成するか」が大事だった感がありますので微妙に意味合いが異なってきます。

 そのため最近では、G2以下でもテンポを取る重要性が増してきました。そのため、バニラが存在感を増したのではないかと思います。まずライド出来ればそれだけでパワー9000以外のG2を採用し辛いデッキに対して有利になります。適切なパワーラインが構築しにくくなりますので、相手にライドを促せるでしょう。

 

 しかし、シンプルなカードであるにも関わらず、どんなデッキに採用しても強いカードという訳ではありません。また、個人的には「ライドスキップ」と言う戦術自体にも疑問を抱いているフシがあります。完全にお互いの引きやプレイングにも左右される要素ですので一概には答えを出せませんが、昔ながらのカードが再び日の目を見るのは嬉しいものです。

 

 最近は新商品の発売間隔が短く環境が目まぐるしく変わるため、その時期における最適解を見つけるのが難しい時代になったと言えます。しかし、それだけ面白さが多様化した時代であるというのも事実だと思います。是非、答えは一つと決めつけず、自分なりの楽しさを見つけてほしいと思います。このブログがその一助になれば幸いです。