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ヴァンガードにおけるメメント・モリ「いつかダブクリを捲られることを忘れるな」

『週刊ヴァンガ情報局』(11/1)で公開されたカードについて

こんばんは、バスターです。久々にリアルタイムで生放送を観ました。

今回は『週刊ヴァンガ情報局』で公開されたカードについてです。本文は続きから。

 

 

「今日のカード」でのアナウンスのとおり、本日の生放送では《アクアフォース》のユニットが多く発表されました。それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

・《風浪跳躍のイルカ兵》

アクアフォースの新規醒トリガーです。連波1~2回目に《サヴァス》がヴァンガードならばSB1でパワー+7000し、バトルの終了時に1枚引き、自身を山札の下に置くスキルを持っています。

11000になることが出来るので、高確率でヴァンガードに単独でアタックヒットが見込めます。連波の条件からも、相手にダメージトリガーが乗っている可能性は低いでしょう。ドローが出来るので自身の損失を補えるのも優秀です。『ケルピーライダー ミトロス』のスキルでコールする場所を確保できるのも便利ですね。

《サヴァス》限定というのが少々気になりますが、幸いにして汎用性の高い《嵐を統べる者 コマンダー・サヴァス》がいますので、使用する際には超越しておくといいでしょう。連続攻撃の回数を稼ぐことはできませんが、優秀なトリガーユニットだな、と感じました。

 

・《双弾の水将 クレタス》

アクアフォースのG3ユニット。

連波3回目でヴァンガードがアタックした時にCB1で自身をスタンドさせ、Vが連波能力を持っていたらパワーを+2000する能力と。ライド時にCB1、SB1で山札の上5枚から連波能力を持つカードを手札に加えます。いわゆる「ケガレシンミョウサイクル」ですね。

連波3回目のみというやや厳しい制約があるものの、自身をスタンド出来るので追撃の用意ができ、状況によってはパワーアップもできます。しかし、13000とやや物足りなさは否めないですね。《戦場の歌姫 マリカ》などでパンプし、上手くラインを作るようにしましょう。

惜しむらくは、現在のアクアフォースに優秀な連波持ちが少ないことでしょうか。特にG2帯で採用率の高いカードに連波が少ないことは気になります。そこは上手く構築によってカバーし、ディスアドバンテージが発生しないようにしましょう。

最大の欠点は、アクアフォースのフィニッシャーである《天羅水将 ランブロス》とのシナジーが全くないことでしょう。

 

・《慟哭の嵐 ウェイリング・サヴァス》

アクアフォースのGユニット。『天舞竜神』において《征天覇竜 ドラゴニック・ヴァンキッシャー”VMAX"》と共にGRを飾るカードが、遂に公開されました。

GB3でアタックした時、このターンにリアガードがアタックした回数分だけ相手のリアガードを退却させる能力と、GB2、連波3回目以降でアタックした時CB1を払うことでこのターンにリアガードがアタックした数×5000だけ自身をパワーアップさせ、相手のグレード1でのガードを封じる能力を持っています。G環境でのアクアフォースのエース《嵐を超える者 サヴァス》の進化ユニットにふさわしい、極めて強力な能力です。今までアクアフォースのGユニットはリアガードのサポートをすることが多かったですが、今回は完全に自分自身でプレッシャーをかけてきています。

上の能力は、3回目にアタックするだけで2枚を退却させられ、リアガードのサポートを受けられればそれ以上の数を退却させられます。現在は相手のターンに妨害をしてくるユニットが多くなってきましたが、そのようなクランはえてしてリアガードの展開を苦手としていたり、アドバンテージの獲得をリアガードに依存しているクランが多いです。そのようなクランに対して、「リアガードを退却させてもヴァンガードの攻撃で一気に反撃できる」というプレッシャーをノーコストでかけられるのは、文字通り破格です。

下の能力も極めて強力です。要件の関係から確実に+10000できるため、最低で36000のパワーを守護者に頼らずにガードしなければなりません。GB3まで有効化していれば、リアガード2体を焼き払いながら36000でのアタック、サポートを受ければそれ以上のパワーも十分に達成可能です。強力なGガーディアンが増えているとはいえ、フィニッシャーとしては申し分ない性能でしょう。

意外だったのは、ハーツカードに《サヴァス》を指定していないことと、Gゾーンの《サヴァス》の枚数を全く問わないことです。今後はこのようなユニットも増えてくるのでしょうか。様々な軸で使えるのは嬉しいですね。

アクアフォース、特に《サヴァス》の欠点として、強力なリアガードが揃っている分ヴァンガードのプレッシャーが弱く、リアを退却させられると何もできないことがありました。しかし、ウェイリング・サヴァスはそんな現状を打破できる、アクアフォースに新たな可能性を見せてくれるカードではないでしょうか。

 

~最後に~

《炎翼剛獣 ディナイアル・グリフォン》をはじめとした多くの優秀なGガーディアンの登場によって、最近は息を潜めがちだった《アクアフォース》。しかし、今回の強化で、再び息を吹き返す可能性が出てきました。《タイダル・アサルト》などの優秀なカードを擁することなどから、元々の地力は極めて高く、昨年後半の環境を独占したクランです。今後の環境にどのような「嵐」を巻き起こすか、期待せずにはいられません!