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ヴァンガードにおけるメメント・モリ「いつかダブクリを捲られることを忘れるな」

竜神烈伝の高レアリティ帯の評価について

 こんにちは、バスターです。私は早速花粉が気になり始め、鼻がむずむずしています。

 今回は雑記です。本文は続きから。

 

 

 新弾の竜神烈伝の発売日まで一週間を切りました。簡単ではありますが、新規で収録されるカードに関して振り返っていこうと思います。今回はZR、GRです。

 

・No.001《破壊の竜神 ギーゼ/ネオンギーゼ》

 グレンディオスの様にデッキ構築のルールそのものを捻じ曲げて登場した、Gシリーズ最後のカードです。ゲーム開始から一貫してギーゼの登場に特化させたそのシステムはヴァンガードというゲーム性自体をそのまま変えたと言っても過言ではないでしょう。トリガーのパワーをのせることが出来なかったり、そもそも達成が難しかったりというデメリットは存在しますが、強力なカードです。

 ファントムブラスターの様な抜け道があるのは面白いですね。使ったからと確実に勝てるようになるわけではないのは、中々に可能性を感じさせます。まだ発売前ではないので確実なことは言えませんが、クレイエレメンタルであるという特性も相まって今まで活躍出来なかったカードも活躍できるようになるかもしれません。

 現実的な事を申し上げると、非常に高額なゼロスドラゴンを複数枚必要としているという能力には抵抗を覚える方も多いと思います。しかし、ゲーム全体に影響を与えるという点に、私は大いに注目しています。

 

・No.002《極天のゼロスドラゴン ウルティマ

 ユナイテッドサンクチュアリのゼロスドラゴン。スペリオルコールにトリガーの積み込みとユナサンの能力を詰め込んできました。

 トリガーを全てのユニットに振ることが出来るので、単純にトリガーチェックの総量が多いエンジェルフェザーが注目されていますね。当然、汎用性が高いため、どのクランで使用しても一定の活躍は見込むことが出来るでしょう。ユナサンには山札からリアガードをスペリオルコールして連続攻撃を行うクランが多く、ドライブチェックの前に山札に触ってしまうと積み込みが無駄になってしまうというデメリットがありますので、ウルティマに究極超越した際にはアタックの順番はしっかり考える必要がありそうです。

 スペリオルコールが出来るということで、優勢でも劣勢でも一定の活躍を見込むことは出来るという事で、ゼロスドラゴンの中でも比較的高く評価しています。

 

・No.003《終焉のゼロスドラゴン ダスト》

 ダークゾーンのゼロスドラゴン。問答無用で点を与えるという正真正銘のバグを、発表からわずか数日でエラッタされるという、文字通り衝撃的なデビューを果たしたカードです。

 相手のパワーとグレードを落とすことで要求値を上げつつ疑似的なガード制限を行い、更には点を詰めることが出来るという、エラッタされたにも関わらずに非常に強力なテキストです。最近は相手のターンにパワーを上げることが出来るカードが存在していますが、能力を封じられている状態ではほぼ無力と言っていいでしょう。

 強力な部分ばかりが目立ちますが、あくまで相手を追い詰める下準備をするだけですので、如何に追い詰めるかが重要になってきます。ダークゾーンのクランが得意とする連続攻撃ですが、ヴァンガードの能力でサポートすることは出来ないので、ダストまでにどうやって準備するかが大事になってきます。更に呪縛されると強力な動きがし辛いという欠点も抱えています。見た目以上に扱いが難しいカードだと思っています。

 しかし強力なカードであることは確かです。最近ダークゾーンのクランを触る時は、いかにダストまで繋げるかを考えていますし、今まで難しかったミラーマッチについても有力な回答が用意されました。

 ギーゼの登場が大きく注目されていますが、このカードの存在も忘れてはいけませんね。

 

・No.004《不滅の聖剣 フィデス》

 ロイヤルパラディンのGRです。ガーディアンを多量に要求しつつ連続攻撃を行えるという、正にフィニッシュ力の塊です。相手の点が4、5点の状態でフィデス超越出来れば、相手に多くのプレッシャーを与えることが出来るでしょう。

 フィデスの能力を最大限に活かすために重要になってくるのは、いかに相手に序盤でダメージを与えられるかです。幸いにもアルトマイルは登場時にスペリオルコールが可能ですし、GB前から動くことが出来るリヴァ―ロも居ます。更に相手にガードを躊躇わせるためにフィデスを使用するという方法もあるでしょう。勇敢というお世辞にも使いやすいとは言い難い能力ながらも可能なことは非常に多くなりましたので、その場その場での判断が重要になりそうです。

 気になる点としては、基本的にアルトマイルはCBの分だけアタックできるのですが、自身の効果でもCBを使用してしまう事、また優秀な連続攻撃要員であるアルビオンが勇敢を持っていないことでしょうか。幸い優秀なCC要員である《ダマスカスの支援術師》がいますので、コスト回復と攻撃のバランスを上手く見極めることが大事になるのではないでしょうか。

 

・No.005《クロノバイザー・ヘリテージ》

 ギアクロニクルのGRです。Gゾーンの十二支刻獣4枚を裏にすることでエクストラターンを実現します。ミステリーフレアのヒット時効果でも可能でしたが、遂にコストさえ用意できれば確定で得られるようになりました。

 単純なVスタンドに比べ、エクストラターンの恩恵は手札の増加、アタッカーの追加の補充、ダメージトリガーのリセット、解呪後の再攻撃など挙げればキリがありません。ゲームを無理やり終了までもっていくにはあまりに十分すぎる性能です。

 書いてあることがあまりにも強力ですが、欠点がないわけではありません。Gゾーンに表の十二支刻獣を4枚必要としますので、2回目の超越で達成させるには、Gペルソナが可能なGユニットに超越後に《刻獣守護 イリシュ》を2回使用する必要があります。ドローが得意とはいえ、毎ターンヒールトリガーを2枚温存するのは簡単ではありません。

 さらに乱暴な発言ですが、結局はバニラに2ターン連続で超越しているだけです。ヘリテージ単体ではアヴニールの様なスペリオルコールも、ギアネクストの様なVスタンドも出来ません。得たターンを最大限活用するためには、リアガードの能力を上手く使う必要があります。単純に得られるアドバンテージの量は他とは比べ物になりませんが、思考停止で強いわけではありません。考えることを放棄してはいけないという基本中の基本を、改めて思い出させてくれるカードでしょう。

 

~最後に~

 アニメのクライマックスを飾るにふさわしい強力なカードが揃いました。ゼロスドラゴンをはじめ、登場後は環境が大きく変わるでしょう。

 目まぐるしく変わる環境を見つめるのは大変ですが、デッキ構築を考えるのが楽しくなっているのも事実です。今度はどんなカードがどんな活躍をするのでしょうか。楽しみです。