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ヴァンガードにおけるメメント・モリ「いつかダブクリを捲られることを忘れるな」

これまでの、今の、そしてこれからの《アクアフォース》

こんにちは、バスターです。

今回は《アクアフォース》についてです。本文は続きから。

 

 

『天舞竜神』の発売まで、いよいよ10 日を切りました!今までの沈黙を破り、今週は《アクアフォース》の優秀なカードが次々に公開されています。今週の公式のコラムにも掲載されておりますので、興味がある方は是非ご覧ください。

そんな《アクアフォース》のこれまでとこれからについて、考察したいと思います。

 

・これまで、そして今

2012年8月、連続攻撃を特性とする新クランとして登場しました。使用キャラクターや同クランのイラストの人気も相まって、多くのファンを獲得します。しかし、連続攻撃が得意ながらもリアガードのパワーの低さが課題であり、いわゆる「空撃ち」も多く発生していました。この傾向はしばらく続きます。

2期のラスボスの座を獲得した後はVスタンドなどの強力な効果を持ったユニットが多数収録されましたが、文字通り天敵である《リンクジョーカー》と同時に収録されるという、メインクランというカテゴリの中では不遇を味わい続けました。

本当の意味で頭角を現したのはG環境になってからです。前述のとおり課題であったリアガードのパワーの低さが、GBを免罪符に一気に解消されました。今までVの効果誘発のためだけにアタックしていたリアガード達が、自分たちでプレッシャーをかけ始めたのです。そして、当時最強格のGユニットであった《天羅水将 ランブロス》の登場です。今までの特性を失わず、リアガードを大幅に強化して追撃を行うようになりました。Gガーディアンの存在しない当時においてその破壊力は凄まじく、たった1枚で当時の環境を完全に塗り替えたのです。

そして昨年の『連波の指揮官』でそれぞれの軸が大幅に強化されました。汎用性の高いGユニット《嵐を統べる者 コマンダー・サヴァス》、BRとして帰ってきたアクアフォースの顔である《蒼嵐竜 メイルストローム》、厳しい攻撃回数指定を条件にアドバンテージを獲得するVスタンド《蒼波帥竜 テトラボイル・ドラゴン》、そして当時蔓延っていた「G2止め」を次元の違う強さで行う《波紋》の登場です。ここでの強化により、昨年のWGPでは《波紋》をはじめとするアクアフォースがほぼ全ての大会を制覇するという快挙を成し遂げました。

しかし、《閃く波紋 オデュッセウス》の規制や《炎翼剛獣 ディナイアル・グリフォン》の登場により一気に勢いが削がれました。また、ギアクロニクルやグランブルーが優秀なユニットを獲得し、アクアフォースと同等以上の連続攻撃を行うようになったのです。クランの地力が落ちたわけではありません。他のクランの成長に追いつけていなかったのです。そのため、現在の大会で名前を見ることは少なくなってしまいました。

 

・これから

しかし、『天舞竜神』の新規カードが段々と明らかになってきました。

まずは《蒼波》です。G2に蒼波のカードが追加されたことによ速攻が極めて安定して行えるようになりました。上手く盤面をつくれれば、現在最強のビートデッキである《サンクチュアリガード》さえ凌ぐ可能性があります。G1速攻をよく見る現在では、GBなしで動けることは大きなアドバンテージです。戦い方を間違えなければ、大物食いとして活躍できる可能性があります。

また、最も大きな強化は《慟哭の嵐 ウェイリング・サヴァス》の登場です。今まではリアガードを除去されるとサヴァスは何もすることが出来ず、《かげろう》などに対し決定的な弱みを見せていました。只でさえ使用者が多い《ギアクロニクル》に《時空竜 ヘテロラウンド・ドラゴン》が追加されたのも向かい風でした。しかし、ウェイリング・サヴァスはどのような形であれ連続攻撃が出来れば自身が多大なプレッシャーをかけられます。「連続攻撃」に、新たな付加価値を創造したユニットです。

更に、まだ姿を見せてはいませんが《蒼嵐覇竜 グローリー・メイルストローム》の強化が確定しています。元祖守護者封じがどのような形で強化されるのか、皆目見当もつきませんが、一目で強力と分かるガード制限です。きっと多くのファイターにとっての脅威となってくれるでしょう。

繰り返しになりますが、元々地力は高かったクランです。相手が強くなっていっただけなのです。約1年の潜伏期間をへて、また再び輝こうとしています。

 

~最後に~

発売日当日に、炎天下の中行列に並んでTDを手に入れた思い出のあるクランです。焼かれ、呪縛され、何もできなかった悔しさや、ランブロスの登場で第一線級の活躍が出来るようになった嬉しさは、昨日のことのように覚えています。今はまだ向かい風の中を進んでいる最中ですが、きっと再び躍進できると期待しています。

さぁ、蒼い海軍は、今後どのような姿を私たちに見せてくれるのでしょうか。楽しみです。