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ヴァンガードにおけるメメント・モリ「いつかダブクリを捲られることを忘れるな」

WGP博多大会の結果についての考察

こんばんは、バスターです。以前はドラゴンが好きでしたが、最近は人型ばかり使っているのは、嗜好が変わってきているからでしょうか?

WGP博多大会が開催されました。注目のトライスリーファイトの結果速報が出ましたので、前回同様に考察したいと思います。本文は続きから。

 

 

全国大会へと続いているWGPトライスリーファイト。前回は一部を除き順当な結果でしたが、今回は果たしてどうだったのでしょうか。

まず、両チームが使っていたデッキから。

 

優勝 :ペイルムーングランブルロイヤルパラディン

準優勝:エンジェルフェザーリンクジョーカーグランブル

 

以上のようになっております。それではそれぞれ簡単に考察を。

※前回考察したものは、一部内容を省略しておりますのでご承知おき下さい。

 

グランブルー(ナイトローゼ)

前回はG1速攻が勝ち上がってきましたが、今回は順当に《ナイトローゼ》が勝ち上がってきました。どちらのチームにも使用者がいますね。

文字通り、現在の環境を支配しているクランです。《嵐を呼ぶ海賊王 ガッシュ》の登場により、同クランである《七海》に押されていた展開力とフィニッシュ力を一度に手に入れました。《夜宴の大呪術師 ネグロリリー》と《スケルトンの砲撃主》を絡めた相手ターン中の妨害、《一鬼当千 ナイトストーム》や《粉骨の呪術師 ネグロボーン》などによる連続攻撃。そして何より全クランの中で頭一つ抜きん出た妨害への耐性を誇る、まさに隙のないクランです。強いて挙げるとすれば、V単騎ではあまり動けない、くらいでしょうか。筆者も最近愛用しております。

別段苦手なクランもないため、「安定性」を考えれば、現在の最有力候補です。今後も使用者が減ることはおそらくないでしょう。しかし、もし《なるかみ》が『天舞竜神』での強化によって、より相手のドロップゾーンに干渉するようになったら、今の地位が脅かされるかもしれません。さて、一体どうなるでしょう。

 

・ペイルムーン

前回の支部長決定戦に続き、再び《ペイルムーン》が結果を残しました。優勝チームは「ラミラビ」デッキですね。

構築としては《仮面の奇術師 ハリー》を中心にしていますが、《アーティラリーマン》の採用が目を引きます。守護者に《フープ・マスター》を採用していることから、相手ターン中の退却、パンプを狙っていることが予想されます。

御存じのとおり、現在の環境上位のデッキはリアガードの連続攻撃を得意としているクランが多く、如何に相手のリアガードの攻撃を止めるか、というのが重要な課題となっています。そのような中で退却とパンプを同時に行う《アーティラリーマン》は、理に適った選択と言えるでしょう。

最近はテンポの速いデッキも多く、下準備が必要なこのデッキは万人に扱えるものではないと思いますが、「対策しなければいけないデッキが1つ増えた」ことは、今後の環境に更なる多様化をもたらしてくれるでしょう。注目です。

 

・ロイヤルパラディン

おなじみ《サンクチュアリガード》です。最早入賞が当たり前感さえあります。

前回より更に尖らせたデッキが出てきました。守護者の枠さえ《希望の守り手》1枚に留め、ひたすら攻めることだけを考えたデッキです。この傾向は今後どこまで進むのでしょうか。しかしトライスリーファイトならではのデッキですね。

 

・エンジェルフェザー

スペシャルGレギュレーションの前回大会には参加できませんでしたが、大型非公認大会では《七海》と共に多くの戦果を挙げてきたエンジェルフェザーの《ノキエル》が、遂に公認大会で結果を出しました。

聖霊熾天使 ノキエル》の連続攻撃をはじめ、《愛の狙撃手 ノキエル》の回数制限のないアドバンテージ獲得能力、各種《ノキエル》によるダメージ操作とそれに付随する《ナース・オブ・ブロークンハート》によるパンプと、攻防共に極めて高水準なデッキです。最近は《炎翼剛獣 ディナイアル・グリフォン》など、相手の盤面に干渉できるカードが増えてきたため全盛期に比べて勢いは衰えた感はありますが、まだまだ環境上位デッキと互角以上に戦える力を持っています。

 出来ることが多いため、ファイト時間が長くなりやすい傾向があります。今大会は前回より制限時間がやや長いものの、《ノキエル》の時間切れは幾度も見てきました。

「2勝しなければいけない」今大会ではその点がやや向かい風でしょうか。時間切れはどうしても自分だけで解決しきれない問題なので、まずは準備段階でケアする必要がありますね。

 

・リンクジョーカー

前回は《メサイア》を併用した《カオス》でしたが、今回はサブに《星輝兵 ダークゾディアック》の採用したデッキが入ってきました。前回に比べ攻めより妨害に重点が置かれている点、また双闘が出来るゾディアックの採用から、デッキアウトを狙っていくデッキではないかと推測できます。

ひたすら盤面を固定し自分はアドバンテージを稼ぎ、デッキが尽きるまで耐え続けます。最近はパワーが高いユニットが多いのでリスクも高いですが、デッキを積極的に削っていく《グランブルー》や、とにかく直線的に殴る《サンクチュアリガード》には刺さります。その2つを見越して上での選択でしょうか。

欠点としてはVのパワーが高いデッキに押し切られやすいことと、《ノキエル》同様ファイトが長引きやすいことが挙げられます。また、《メサイア》に対してはほぼ戦術を無力化されてしまうのも厳しいところです。

 

~最後に~

ラミラビデッキの入賞など、前回とはまた違う結果となりました。《ギアクロニクル》が完全に残らなかったのも意外です。《チクタク・ワーカー》の規制がここまで環境を大きく変えるとは思いませんでした。いや、チートだとは思いますけどね?

まだまだ大会は続きますので、これからどのようなデッキが入賞するか楽しみです。今週末にはいよいよ《刀剣乱舞》のTDとBTが発売されます。冗談では済まされないほどの優秀な強化が行われたので、イケメン達の活躍にも期待しましょう!